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食の社会科見学 〜有限会社クリアール 『スキップキッズ』〜  

 
Skip Kids キッズ・アミューズメントカフェ 「SKIP KIDS」
東京都江戸川区西葛西4−2−14SKガーデン1階 

親だからこそ気づけたビジネスチャンス 

月曜日の午後7時過ぎ、東京都江戸川区西葛西にオープンしたばかりのカフェ「スキップキッズ」さんにおじゃましました。これまでになかった業態、「親子で楽しめるカフェ」として、今、注目を 集めているお店です。

 何しろオープンから連日、お客さまの入場制限をしなければならないほど大繁盛のお店で、オーナーの藤代聡さんにお話をうかがえたのが、比較的空いている月曜日の夜だったのです。

 オーナーの藤代さんは、それまで飲食関係の仕事をされていたわけではありません。このお店を開くまでは、大手の求人情報誌の営業、そして新規事業開発に従事されていたのです。

 しかし、求人広告の営業で、上場企業から水商売まで3,000社以上の企業とおつきあいをしてきて、ふたつのことを学んだそうです。

 ひとつは「物販店や飲食店などの“現金収入”のある業種は強い」ということ、もうひとつは「特定の相手先に依存した商売は弱い」ということです。

 藤代さんは3人のお子さんのお父さんで、連日真夜中過ぎまで仕事をする状態で、せめて休日には家族サービスをと、よく子どもたちが喜びような施設に出かけていたそうです。

 子どもたちがそうしたアミューズメント施設でおおはしゃぎで遊んでいる傍らで、親は手持ちぶさたにそれを見ているだけ。「コーヒーでも飲みながら、本を読めるような環境があれば、親も退屈しなくてすむのに」と思ったそうです。

 3人のお子さんの子育ては普段は奥さんにまかせっきりでしたが、「よくがんばってやってくれているな」と感謝しつつも、「でも、ストレスがたまっているな」と思うことがありました。

 藤代さんは、そんな時には、映画のチケットを渡したりして、「お母さんのリフレッシュタイム」をプレゼントしました。わずか2時間程度のオフタイムですが、帰ってきた時の奥さんの表情はとても イキイキと輝いていたのです。

 そんな経験が「SKIP KIDS」という新業態に昇華していくことになります。

 お店の前に立って、まず目に飛び込んできたのは、正面の全面ガラスウィンドウ越しのピンクの滑り台です。そして中を覗いてみると、色とりどりのスポンジボールが敷き詰められている遊戯コーナーがあって、そこには夢中になって遊んでいる子供たちの姿がありました。

 お店は道路に面した1階の路面店にこだわりました。店外から遊具が見えれば、それだけで宣伝になると考えたからです。店舗の内装工事中はシートで覆って中が見えないようにしておき、開店直前にオープンにするという演出もしました。

 シートがはずされて窓ぎわに遊具が現れてからは、前の道路を通る親子連れは必ずしばし足を止めて、中を覗き込んでいきました。取りたててチラシを配ったりもしませんでしたが、オープン初日には、開店を待ち焦がれていた親子連れで溢れかえりました。

 入口のドアを開けて店内に入ると、ゆるやかなスロープで一段高いところにあがるようになっています。そこが靴脱ぎのスペースになっているのですが、ベビーカーを押してあがれるようにスロープにしてあるのです。

 右手の棚に履物を入れてから、もうひとつある腰高の両開きのドアを通って、カフェラウンジに入ります。二重の扉になっているのは、子供たちが勝手に店の外に出ていってしまわないための配慮で、おおきな熊のぬいぐるみがドア押さえのかわりに置かれていました。

 50坪以上ある店内のスペースは、遊戯スペースとカフェラウンジに分けられていて、ヤングママたちが遊戯スペースで遊ぶ我が子を目で追いながら、コーヒーカップ片手に談笑している姿があります。

 遊戯スペースには保育士の女性がいて、子供たちがのびのびと安全に遊べるようにケアをしてくれていますから、お母さんたちはリラックスした様子でピザをつまんだり、おしゃべりを楽しんでいます。


スキップキッズの店舗コンセプト
「父親の顔と新規事業立ち上げのベテランの顔」